信州松本出身。
1980年、シドニーに漂着。
大学中退後、ラジオやテレビ、ウエッブ、雑誌、ニューズレターなどで執筆、制作、コンテンツ制作、翻訳/通訳、音楽マネージメントなどで活動。
1997年、それまで15年暮らしたシドニーから標高千メートルの高原の町カトゥーンバに引っ越し、執筆・メディア活動と並行しながら、消費を抑え生産する楽農生活に突入する。
2007年、大陸の東南に浮かぶ島にある人口300人の村に移住、オイル・ピークと環境ゲテモノ化時代に備える暮らし、近隣社会の構築を模索中。
リックさんのお話しは、これからの生き方を考えさせられました!
エネルギーは、石油も石炭もそうですが、ウランでさえ、あと数十年で掘り尽くしちゃうんです。
(現在のウラン使用量で80年分しかないのに、原発建設の数もさらに増えているので、使用量もさらに増えるのであと数十年で使い切ってしますんですね)
ガスもウランも石油もそうですが、いろいろなエネルギー資源の埋蔵量は、まだけっこうあるように報道されますが、実は掘りやすい場所は全部掘っちゃったので、
あとは、ものすごくコストがかかる=エネルギー使って掘らないといけない場所しか残されていないから、そう簡単には手に入らないのだそうです。
だから、見つけても、全部掘れる訳ではないそうです。
昔は1のエネルギーを使って、100のエネルギーを掘り出すことができた。(1:100)
ところが今は、1:15〜18までにどんどん下がっているそうです。
(この指数をEROEI(エロエイ)といいます)
バイオ燃料は1:1.6
(たくさんの食べ物を使ってまでして油を作って、たった1・6ですよ!)
そうすると、将来的には、もう原油価格もウラン価格もなにもかも値上がりするのは必然ですね。
じゃあ、太陽電池があるじゃないかと思いますが、太陽パネル作るために、ものすごく電気が必要なんだそうです。
(パネル材料のシリコンやアルミニウムはものすごく電気を使わないと作れないそう)
そして、中国や第三諸国がすごいいきおいで発展している今、それは早まるばかり。
私たちは休日に何をしたか
今の使用量で400年分ある石炭も、中国の経済成長が七年後倍になるので、石炭の使用量も倍増するのは必至。ほかの国でもどんどん使用量は増えていってる今、どんな結果になるのはおわかりですね?
あっという間になくなるのだそうです。
ということは。。。
遅かれ早かれ、大量生産、大量消費のライフスタイルは終焉を迎えるのです。
だから、
大量にエネルギーを使う生活をしていながら、脱原発をいう矛盾を思い知らされました。
今こそ、一人一人が、地球に生かされている存在であることを思い出し、
ひとりひとりが今の生活を、問い直さないといけない時に来ていると思いました。
今回の事故は、地球と神様からの、そういうメッセージだったような気がします。
いずれ、おカネもアメリカの破綻から、紙屑になるのは時間の問題。
おカネなんかあったって生きては行けない時代が遅かれ早かれ来る。
そういう時代に生きる子どもたちに、本当に必要な、生きる知恵、生きる力を身に付けさせてあげたいな、と思いました。
いい大学に入って、大企業に入るスタイルが、思い込まされた「幸福」ではないだろうか?
おカネが要らない生活を作り出してしまえば、エネルギーからも解放されるし、東電からも解放される。
スローフード、スローライフな時代の幕開けなのかもしれません。
そんなことを考えました。
<リックさんのお話から抜書き>
食料価格が高騰している今、世界各地で暴動が起きています。
いま、アメリカでも暴動が起きていますね。
アメリカの人口の1/4生活保護を受けている状態。
みんな腹がへりすぎている。暴動起きるのは必然なんですね。
しかも、首謀者はいない、自然発生的な暴動。
今までにないことが始まっています。
世界で飢える人は増える一方ですが、もうこれ以上、世界のどこにも農地を増やす場所なんてありません。
なのに、肉を1キロ作るために、30キロもの穀物を消費しているのです。
水もそうです。肉を作るために、大量の水を消費しています。
もちろんエネルギーもです。
せめて毎日毎食という大量の肉を、先進国の私たちが食べる回数を少なくしたら、それだけ世界で飢える人は少なくなるのです。
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<参考資料>
精肉1kgあたり必要な穀物量は、牛肉:25kg、豚肉4.8kg、鶏肉3.9kg
100グラムの牛肉ステーキを食べるのは、2.5kgの穀物を食べ、2トンの水を飲んでいるのと同じ
穀物を輸入することは、3000倍から7800倍相当の水を輸入していることになる(virtual water)
(バーチャルウォーター:日本は実際は水輸入大国)
穀物生産量は化石燃料の消費量と比例しているので、石油を消費しているのと同じ
肉食をほどほどにすると省エネになる、途上国と環境にもやさしい
コーネル大学、エコロジー課のデビッド・ピメンタル博士は、
1kgのジャガイモの生産に必要な水は500リットル、小麦では3500リットル、鶏肉1kgには3,500リットル、牛肉1kgを生産するためには100,000リットルもの水が使用されていると計算した。
Bckett and Oltjen (最も保守的な統計を出すカリフォルニア大学の動物課、カリフォルニアの牛肉地方議会の金銭的援助によるリサーチ。)によると、
1kgの牛肉のために必要な水は3,700リットル、1kgの小麦生産のためには120リットルの水が必要とされると発表している。
これらの論争をまとめてみても、私たちは小麦が約27.5 kcalを1リットルの水から生産するのに対して、牛肉は1リットルの水から0,76kcal しか生産しないとことを知るだろう。
カリフォルニアの乳産業だけで、2,200万人の人が使用できるほどの水を使っている。
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生活の質を一人一人が落としていこうよ。
たとえば、みんながバングラデシュの人と同じ生活したらエネルギーは足りますね。
ところが、世界中の人が私たちのような生活したら地球は、いくつあっても足りなくなりますねと。
分かち合えば、足りることに気がつきました。
リックさんは、自分の生活をエネルギーの点から計算してみることを提案していました。
今自分が、エネルギーをどのくらい使っているのか、水を何リットル使っているのか、電気はどのくらい使っているのか、まず調べてみてくださいと。
私に何をすべきかを教えて
リックさん自身は、オーストラリアでマスコミの仕事をして、大変成功されたのですが、お金をたくさんつかう都会の生活をやめて、
自足自給(足ることをまず知ることが大切だという意味で、まず自足といってました)の楽農生活をずいぶん前から始めています。
最初、家を借りたとき、電気の使用量を全部調べていって、給湯器と電気コンロがものすごく電気を使うので、とりはずしたそうです。
それから、ガソリンを使わないために、スーパー、病院、図書館、駅から歩いていける距離に家を探したそうです。
木を植えて、それを使って生活できるところに住もうとおもったそうです。
ちょうどそういうところがみつかり、薪を拾って生活してるそうです。
冷蔵庫は冬の間は使わないそうです。
外に保存すればいいので。
ガソリンも、どこに、何のために、何キロ走ったかを記したそうです。
そうしたら、町の大きなスーパーに行くために使った、じゃあこれは、カートを買ってバスに変えることができるなと考えたそうです。
薪を拾いにいくために使った、これは小さなロープウエイのような仕掛けを作る、またはロバを飼って運ぶとかいろいろアイデアがでてきたそうです。
ひとつひとつに対処法を考えてみる。
なんだか、それを考えるのがリックさんとても楽しそうでした。
これこそ、スローライフの楽しさですよね。
さらに食べ物を監査してみるといいよとも。
食事ノートを書いて、材料がどこからきているか調べてみる。
たとえば、パンは小麦だから、自分ちだ、牛乳は近所のスーパーだなとか。
そうすると
一 自分ち
二 歩いていける距離
三 その他(外国とか)
から来てることがわかった。
一と二を多くしていくのがいい。いざというときも安心。
三の食べ物は、トラックがこなくなったら終わりの食べ物ということだから。
80%から90%を一と二でまかなっているそうです。
三は、コーヒー、お茶、米、香辛料だったそうです。
コーヒーやお茶、香辛料はなくなっても困らないな、でも、米はなくなったらちょっと困るなあといってました。
自分が何を必要としているか、そして、自足自給して、まず、足りることを知ることだと。それから、自分で作るのが大切だと。
今のライフスタイル維持しながらの自給自足だと行き詰りますよとも。
ただ、本当に自分に必要なものにはエネルギーを使うようにすればいいとも。
いざというときは、カネはあっても、食べてはいけないですよと。
やっぱり畑を持っているって大切だなあと実感。
あと、都会で生きている今の条件で、できることをしてみたら?というスタンスに非常に共感しました。
今できることをしてみようよ、というメッセージがいいなと思いました。
強制は意味ないですからね。
あと、自分でできることと同時に、上からの改革につながる政府や財界の人に対する活動(ロビー活動)も大切だよ、車の両輪だよとも。
署名でもいいし、東電の社長のお宅に手紙を書くとか電話をするのでもいい、ひとりひとりができることをしてみること。
その力配分も自分でかんがえて上手にやったらいいよとも。
(アマゾンにも書店においてくれない禁断の書「東電 原発 おっかけマップ」(鹿砦社(ろくさいしゃ)に東電やその他の会社の社長などの住所と名前が書いてあるそうです。書店で注文するか、鹿砦社にいえば買えるそうです)
リックさんのブログあります。
南十字星通信
著書もたくさんあります。
とても面白そうなものばかりです。
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